アリエクスプレスで返品するケースとは？3つの具体例と手順を徹底解説！

初めて返品するときは、このような悩みを抱えることがあります。

返品の手続き自体はそれほど複雑ではないのですが、セラーとコンタクトを取り、状況説明など正確に行う必要があるので、不安に思う人も少なくないでしょう。

返品を決めるに至るには、いくつかの事情があります。

今回の記事では、「これは返品でしょ！」となるケースを個別に紹介したうえで、返品方法を詳しく解説します。

読み終わったころには、返品に関する問題でも決して相手のペースに巻き込まれず、解決できる知恵を身に付けているでしょう。

アリエクスプレスで返品が可能な３つのケース

アリエクスプレスで返品が可能なケースは下記の３つになります。

あまり経験したくないことではありますが、アリエクスプレスでビジネスを行う以上、知っておくべき知識ですので、しっかり確認してください。

ケース１：不良品や破損品が届いた

届いた商品が不良品であったり、新品のはずなのに破損していた場合は返品・返金の対象となります。

不良品の場合はショップが発送前の品質チェックを怠っていた可能性があり、破損していた場合は、梱包状態が不十分であったり、輸送途上のアクシデントが考えられます。

筆者も中国らしいデザインの綺麗なスタンドミラーを仕入れたとき、背面のスタンド軸が破損していたことがありました。

※イメージ画像です

もともと不良品であったのか、それとも輸送途上で破損したのかは不明でしたが、いずれにしても受け取り側に責任はありません。

ケース２：注文と違う商品が届いた

注文した商品と違う商品が届いた場合は、明らかにセラー側の人為的なミスが考えられます。

違う商品とは、全く別の商品や色やサイズ、スペックなどが異なる商品を言います。

Tシャツなどの色違い、デザイン違いならすぐに見分けがつくのですが、やっかいなのはバイクや車のパーツです。

一見しただけでは商品が違うとは分からない場合があり、販売して初めてサイズがあわないので装着できないといったクレームを受けたことがあります。

実は日本製の車やバイクと互換性のある安いパーツ商品がマニアに人気なのですが、年式が違うなどの理由で微妙にサイズが合わないことがあるのです。

こういったトラブルが商品を受け取ってから15日を過ぎて発生すると、バイヤープロテクション制度を利用することができなくなり、返品・返金が困難になります。

バイヤープロテクションとは、届いた商品が破損していたり異なった商品が届いた場合に、返品・返金を保証するアリエクスプレスの制度のことです。

ケース3：バイヤープロテクション期間内に商品が届かなかった

バイヤープロテクション期間内に商品が届かなかった場合、返品・返金の対象となります。

バイヤープロテクションは前述通り商品に問題があった場合に返品や返金を保証するものですが、期間内に商品が届かなかった場合も、返品したり返金を受けることが可能です。

かつてバイヤープロテクション期間は60日間でしたが、コロナ禍において運送状況の乱れからほとんどの商品で90日へ変更されています。

筆者もセラーの住所入力ミスで、注文した商品が行方不明になった体験があります。

トラッキングナンバーで追いかけていたのですが、東京へ届くはずの商品がなぜか東北地方へ移動していてあせりました。

この時はアリエクスプレスのセラーから顧客へ直接発送していたので、原因はセラーの住所入力のときのエラーとしか考えられません。

アリエクスプレスで返品する手順

ここでは、実際に不良品などが届いた場合の返品方法を見ていきます。

大切なことは、受け取った商品に不備があった場合は、速やかに行動を起こすことで、放置したまま受領後15日を過ぎると返品できなくなりますので注意しましょう。

Open Disputeの具体的なやり方

Open Disputeを始めるには、My Orderにある該当商品の詳細ページへ移動します。

下図のようなOrder Details(注文詳細)欄の下方にある赤矢印で示した「Open Dispute」ボタンをクリックします。

出典：Aliexpress service

すると下図のようなOpen Dusputeの申請画面へ移行します。

出典：Aliexpress service

上図における星印の箇所に対して、下記の要領で埋めていきます。

①あなたの目的：Open Disputeの目的を「返金のみ」か「返金と返品」から選択
②要求理由　　：Open Disputeの理由をプルダウンメニューから選択
③返金金額　　：一部返金か全額返金かを具体的な金額でインプット
④返金を求める理由：具体的に512字以内で記述
⑤証拠画像等のアップロード：エビデンス画像を最大5枚まで1MB以内でアップロード

すべての項目を埋めたあと、最後にSubmit(提出)ボタンをクリックしましょう。

アリエクスプレスで返金・返品の際の注意事項

届いた商品に問題があり、返金や返品交渉となった場合、事前に知っておくべき注意事項として下記のようなことが挙げられます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

返金額のチェック・全額か一部返金か？

届いた商品が不良品や破損していた場合は、返品による全額返金を請求できますが、色やスペック違いの場合は、一部返金で交渉することも可能です。

一部返金というのは、例えば届いた商品の色が違っていた場合、返品するほどではないけれど、購入金額に見合わないといったケースが考えられます。

セラーが交渉に応じなかったり、返金額が希望通りでなかった場合は、Open Disputeを利用して、アリエクスプレスの仲介のもと異議申し立てをするといいでしょう。

返品時の送料負担はどっち？

アリエクスプレスでは返品するときの送料は、残念ながら購入者負担となるケースが多いですが、無料返品サービスを受けることも可能です。

無料返品サービスはアリエクスプレスのシステムの一つで、このサービスを導入するかどうかはセラーが決めています。

したがってすべての商品で利用できるわけではありませんが、購入前に無料返品サービスが適応されているかどうかは、商品ページの下図赤枠のサービズ欄で確認できます。

出典：アリエクスプレス・ブラックフライデー・シューズ

同様の事態を避けるには？

商品返品は、セラーによる発送手配におけるミスで起こることが多いため、できるだけ優良店舗から購入することが大切です。

中国からの発送なので、商品到着までに長い時間を待たなければならず、しかも届いた商品に不備があれば、ビジネスに支障が出るのは明らかです。

まとめ・アリエクスプレスでの取引は返品を想定しておくこと

アリエクスプレスでの取引では、優良店舗を選んでも残念ながら不良品や破損品、間違った商品などが届く可能性があります。

そして返品となった場合、相手が中国人であり英語で交渉する必要があるため、手続きを面倒に感じる人も多いでしょう。

交渉が上手く進まなかった場合は、Open Disputeに持ち込まなければなりませんが、解説しましたようにシステムに沿って内容を埋めるだけで済みます。

あとはアリエクスプレスの判断に任せるだけなので、セラーと面倒な交渉を続ける必要がないため便利な制度と言えるでしょう。

英語での手続きとなりますが、事務的にカンタンな英語で十分通じるため、グーグル翻訳などの利用で事足ります。

アリエクスプレスは、購入者を大切にする傾向があるので、きっちりとしたエビデンスをもとに状況を説明すれば、要求が通りやすいので安心してください。

しかし、中国製品の品質は改善されているものの、日本製品に比べるとまだ劣る面がありますので、仕入においてはある程度の返品は想定しておいた方がいいでしょう。