メルカリ送料の方が高いのはなぜ？サイズオーバーの罠とは

そんな経験、ありませんか？

メルカリを使い始めたばかりの頃や、単価の安い古着や雑貨を出品していると「思ってたより送料が高くなった」と驚くことも少なくありません。

――そう思っていたのに、なぜか送料の方が高くなってしまう「落とし穴」があるんです。

この記事では、そんな「送料の方が高い問題」について、なぜ起こるのか？どう防ぐのか？そしてトラブルが起きたときの具体的な対処法まで、わかりやすく解説します。

「今すぐ何を変えたらいいの？」と悩んでいるあなたにこそ、読んでほしい内容です。

「メルカリで送料の方が高い」はおかしい？なぜこんなことが起こるのか

「メルカリで送料の方が高い」と感じたとき、最初に見直したいのが配送方法と価格設定の見直しです。

梱包や発送の段階でサイズや重量が基準を超えてしまっていることに気づかず、想定外の送料がかかるケースや、販売価格を安く設定しすぎた結果、送料や手数料を差し引いたときに利益がマイナスになるケースがあります。

配送方法・厚み・サイズ・重量の見落としによるサイズオーバー

厚みや重さのわずかな違いで発送方法が変更になってしまう場合があります。

例えば、「ネコポスの厚さ3cm」や「宅急便コンパクトの厚さ5cm」などの配送方法は、特に厚さやサイズ制限が厳しい傾向にあります。1cmでも超えると、ワンランク上の宅急便60サイズの送料が適用され、送料が750円になるケースもあります。

梱包材の選び方や商品自体の形状も影響するため、「実際に梱包してみて確認する」工程が非常に大切です。

手数料や送料を見落とした価格設定

メルカリでは、商品価格の10％が販売手数料として差し引かれます。これに加えて送料が出品者負担となると、例えば販売価格が500円の商品でも、以下の表のように実際に手元に残る金額はかなり少なくなります。サイズオーバーで発送方法が変更になった際は赤字になる可能性もあります。

販売価格	手数料（10％）	送料	手元に残る金額
500円	50円	210円（ネコポス）	240円
500円	50円	750円（宅急便60サイズ）	－300円

サイズオーバーや価格設定の見落としが、「送料の方が高い」問題の主な要因です。

メルカリでサイズオーバーで返送!?「納得いかない」と感じたときの対処法

メルカリで「サイズオーバー」と判定されて商品が返送されると、「ちゃんと測ったのに…」と納得できない気持ちになることもあるでしょう。

ここでは、なぜ返送されるのか、再発送はできるのか、購入者にはどう伝えるのかといったポイントを具体的に解説していきます。

梱包サイズの判定

ポスト投函型の発送方法では、集荷後の実測が基準とされます。

たとえ発送前に測定したサイズが基準内でありポストに入ったとしても、梱包後に中身が偏っていたり、封筒が膨らんだりすることで、集荷先での実測で「規定オーバー」と判定されるケースがあります。

返送されたときの再梱包と再投函のコツ

ゆうパケットポストで投函した商品が返送された場合、ポストシールが再利用できないように見えますが、、切り取って再度テープで貼り直し、サイズ内に収まるように再梱包すれば再投函は可能です。

返送の主な要因は以下の２つとなります。

• 長辺が34cmを超えてしまっている
• 3辺合計60cmを超えているケースが返送の主な要因になっている

発送後に遅延が出た際の購入者への連絡テンプレ

サイズオーバーで返送されたことで到着が遅れる場合は、できるだけ早く購入者に連絡を入れることが大切です。

ゆうパケットポストは「実質厚さ制限なし」って本当？

「ゆうパケットポスト」には、長さや重さに明確な制限がありますが、厚さの数値制限は公式には定められていません。 「厚さは自由」と捉えられがちですが、実際の運用ではポスト内の膨らみなどをもとにサイズオーバーと判断されるケースもあるため注意が必要です。

メルカリ送料一覧と手元に残る利益がわかる送料比較・計算ツール

メルカリでは多様な配送方法が用意されていますが、それぞれに送料・サイズ上限・匿名配送の有無など特徴があります。適切な発送方法を選ばなければ、「利益が残らない」「送料で損した」と感じるう要因になりがちです。

ここでは、主要な発送方法の送料を一覧で確認できる表と、自分で販売価格・商品原価などを入力するだけで「手元にいくら残るか」まで自動計算できる便利ツールを紹介します。

メルカリ送料一覧

以下は、主要なメルカリ発送方法の送料を一覧にまとめた表です（2025年2月の参考価格）。

引用元：メルカリ公式配送方法 早わかり表

送料比較・計算ツール

販売価格・商品原価の入力と発送方法を選択すると、「利益額」や「利益率」がすぐに算出できる自動計算ツールです。

こちらのツールやメルカリで便利なツール集について、以下の記事でまとめています。

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送料より安いメルカリ300円出品はなぜ行われる？送料の方が高くなる理由

そんな出品を見て、不思議に感じたことはありませんか？

メルカリでは、送料より安い価格での出品が実際に多く見られます。これは「損をしてでも誰かに譲りたい」「処分したい」といった、出品者なりの理由が背景にあるからです。

利益を取ろうとすると売れない…送料を下回る「適正価格」

メルカリでは、価格を高く設定しすぎると相場より高く見えて売れにくくなることがあります。

例えばノーブランドのTシャツや雑貨など単価の安い商品では、利益を出そうとして価格を上げすぎると「高すぎる」と感じられ、閲覧はされても購入されないまま埋もれてしまう可能性が高まります。

そのため一部の出品者は、「利益は取れないけれど売れないよりはマシ」と判断し、送料込みで実質赤字でも売れる価格に設定することがあります。

損してでも売れた方がいいと考える理由には、以下のような背景があります

• 原価回収をしたい：仕入れ費用の一部でも取り戻せればOKと考えるケース
• 在庫を回転させたい：スペース確保や売れ筋商品の再仕入れのために早く手放したい
• 評価数を増やしたい：取引実績を積むことでアカウントの信頼性を高めたい

捨てるより誰かに譲りたい…「ちょっとした善意」

利益は出なくても、「捨てるくらいなら誰かに使ってもらえた方がいい」と考える出品者も少なくありません。

自宅で眠っていた衣類や雑貨、子どもの使い終えたおもちゃなどは、処分するには忍びない・まだ使えるのにもったいないという気持ちが働きます。

そんなとき、メルカリは値段をつけたお譲り感覚で気軽に出品できる場として活用されることがあります。

価格が送料を下回っていたとしても、以下のような価値観が背景にあります。

• 誰かに喜んでもらえれば十分
• 処分より社会的・感情的に納得できる
• リユース・エコの意識がある

資源ごみ・粗大ごみよりも安く済む「処分コストを抑える手段」

家庭で出る不用品の中には、「捨てるだけでもお金がかかる」ものがあります。粗大ごみは処分に数百円〜1,000円程度かかることもあり、地域によっては専用のごみ処理券が必要になります。これが複数になると意外に大きな出費です。

出品者の中には、「着払いだと売れないけど送料込みならすぐ売れるから」と割り切って出品するケースも多く、捨てるよりも安く処分できる手段としてメルカリを使う出品者も少なくありません。

ケースでは、金銭的な利益ではなく以下のような目的が優先されています

• ごみとして出すよりコストを抑えたい
• 処分手続きよりメルカリ出品のほうが手間が少ないと感じる
• 誰かに使ってもらえるなら気持ち的にも納得できる

　「送料の方が高い」ときキャンセルできる？正しい判断と対応方法

そんな場面で「キャンセルしたい」と感じることもあるでしょう。

しかし、送料を理由にしたキャンセルは、原則として出品者都合のキャンセルとみなされ、購入者に迷惑をかける行為になります。メルカリの規約上も、安易なキャンセルは評価が下がったり、場合によっては取引制限の対象になる可能性もあるため注意が必要です。

引用元：取引における迷惑行為について

「送料が高くなりそうだから」という理由だけでは、キャンセルの正当性は認められません。基本的に対応すべきではないとされています。

まとめ

「安く出品しすぎて後悔した」「返送されて困った」といったトラブルは、事前の知識と少しの確認でほとんど回避できます。

最後に、今回紹介した3つのポイントをまとめます。

• 出品前に「送料・手数料・利益」を必ず確認する
• サイズオーバーや返送が起きたときの対応テンプレを準備しておく
• わからないときは送料比較ツールで「どの発送が最安か」シミュレーションする

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