せどり外注化における3つのポイントとは?外注化手順も徹底解説!
「せどりを初めて半年ほど経ったので、そろそろ外注化したい」
そのように思いながら、外注化の方法がわからなくて困っている人も多いのではないでしょうか?
せどりにはいろいろな作業が伴いますので、いくつかのタスクを外注化することで効率的なせどりビジネスが可能になります。
今回の記事では、せどりの外注化について重要な3つのポイントや、外注化の手順・方法などについて詳しく解説します。
どのような人材を確保すべきかなど、実務を進めるうえで有益な情報も知ることができるので、本気で外注化を考えている人はぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修者:未来来来合同会社代表|水田宗孝
1976年生まれ。コナミ→Sony→CAPCOM→グリー→バンダイナムコと大手ゲーム会社を5社経験しその後、無在庫物販で副業をスタート。2020年に月利70万円を突破し独立。その後2021年に未来来来合同会社を設立。
「物販オンラインスクール『NOAHコミュニティ』」を発足し、延べ100名以上の物販プレイヤーを輩出。その経験から学んだ物販の極意を発信していきます。NOAH公式LINEにて無在庫物販に関するお得情報を無料配信中! → 詳しいプロフィールはこちら
この記事の執筆・編集者:高井
中古カメラのeBay輸出販売で起業するも、作業の多さから続かずにeBay、Amazon、中国輸入の無在庫販売へ転向。 一定の成果を出し、新型コロナ蔓延による国際輸送費の値上がりにを機に、兼ねてより興味のあったWebライターとしても活動を開始する。物販とライティング二足の草鞋で活動中。
せどりを外注化するメリット・デメリット
初めてせどりの外注化に取り組むときは、外注化によるメリット・デメリットをおさえておくことは、モチベーションを維持するために重要です。
なぜなら特に若い方や女性などで部下を持ったり、人を雇った経験がない人にとっては、外注化は敷居が高いと感じるかも知れないからです。
そこでこの記事では、せどりの外注化によるメリット・デメリットの説明から始めます。
せどり外注化の3つのメリットとは
外注化によって作業時間を大幅に短縮することは、せどりに取り組む誰しもが最初に抱く願望でしょう。
空いた時間を自分の時間に使ったり、店舗運営において重要な販促業務に割くことを想像すると、成功者になった気分に浸れるかも知れません。
せどりには、仕入・梱包・発送といった肉体労働も伴うので、それらが軽減できるのは時間だけでなく体力的にもゆとりができるので嬉しいメリットです。
そして、売上が増えるにしたがって外注スタッフや外注タスクを増やすことで、販売規模の拡大が図れます。
これは決して一人では成し遂げられない成果であり、外注化の究極の目的と言えるでしょう。
せどり外注化の3つのデメリットとは
外注スタッフの質が仕事の成果に大きな影響があるのは容易に想像がつくと思いますので、慎重に採用する必要があります。
中には売れる商品情報やリサーチ方法のノウハウを盗むために応募してくる場合もあるので、雇用時に秘密保持契約を結んでおくなどの注意が必要です。
※ 秘密保持契約の雛型は、下記サイトなどを参照するといいでしょう。
NDA(秘密保持契約書)経済産業省公式ひな形の解説
何よりも外注化にはコストがかかるため、費用対効果が低い場合はやり方の改善を図ったり、スタッフそのものを入れ替える必要もあるでしょう。
これらのデメリットを事前に知っておくことで、現実に発生した場合に的確な対処が可能になります。
メリット・デメリットに関するより詳しい内容につきましては、下記記事で紹介していますので、ご参照ください。
【6段階・作業別】せどり効率化の秘訣とは?おすすめのツールも紹介!
せどりの外注化における3つのポイント
せどりの外注化を成功させるためには、下記の3つの重要ポイントを理解する必要があります。
これらの3つのステップを実行することで、外注化をスムーズに進めることができるでしょう。
1.せどりで外注する作業を明確にする
せどりの外注化を成功させるためには、まず何を外注するのかを明確にすることが重要です。
せどりにおける作業は大きく下記のように分けることができ、一度に多くの作業を外注化するというのはリスクが高いため、段階的に進めることを推奨します。
- 商品リサーチ
- 仕入
- 出品作業
- 梱包/発送
- 顧客対応販売管理/在庫管理
外注化する際は、各作業における具体的な業務手順や必要なスキル、期待する結果などを明確にして、何をどのような順番で外注化していくかを検討することが重要です。
2.せどりの外注で雇うターゲットを明確にする
外注化する作業と順番が決まれば、作業内容によって任務遂行に必要な能力は変わるため、外注で雇うスタッフの資質を明確にします。
例えば、商品リサーチであれば市場データを集めて解析し、有用な情報へ変換できる能力が必須であり、取扱いジャンルの商品知識や市場トレンドを理解している人が適切でしょう。
梱包・発送作業では、単純作業を丁寧にミスなくこなす人が向いていると言えます。
このように外注化する作業によって必要な資質が異なります。
3.せどりで外注化する方法を明確にする
せどりで外注化する方法とは、業務マニュアル作成、定期的な打合せのスケジュール化、KPI(Key Performance Indicators)の設定などを意味します。それぞれを見ていきます。
業務マニュアルの作成
マニュアルには業務の目的、手順、期待する結果などを具体的に記載します。これにより、外注スタッフは求められる仕事の内容を明確に理解し、それに従って作業を進めることが可能となります。
定期的な打ち合わせ
作業の進捗状況を確認し、必要なフィードバックを提供し、問題が生じた場合には迅速に解決できます。これは、業務品質を維持し、期待する結果を達成するために必要です。
KPI(Key Performance Indicators)の設定
業務のパフォーマンスを測定するためのKPIを設定することで、外注業務のパフォーマンスを客観的に評価し必要な改善策を講じることができます。
例えば、商品リサーチであれば、リサーチした商品から売上につながった数値を分析することで、人材の能力を図ることができます。
せどりを外注化すべき作業とタイミング
せどりを外注化すべき作業としては、自分でなくてもできる作業から着手するのが一般的です。
ここでは外注化すべき主な作業と、それを実行するための最適なタイミングについて詳しく説明します。
外注化する作業と時期を戦略的に進めることで、ビジネスのスケールアップを早め、利益の拡大につなげることが可能となるでしょう。
せどりで外注化作業すべき作業は「梱包・発送」
前述の通り、外注化は誰が作業しても結果が大きく変わらない単純作業から始めるのがいいでしょう。
そういった意味では、真っ先に取り組むべきは「梱包・発送」作業になります。
これらの作業はマニュアルさえしっかりと作成しておけば、特別な指導や教育が必要な分野ではありません。
梱包・発送は肉体労働的な作業を伴うので、外注化することで体力的な面でも楽になるでしょう。
次に、「出品」「顧客対応」と段階的に外注化に取り組むことで、作業時間を大きく短縮することができます。
出品においては効果的な商品説明が重要であり、顧客対応では丁寧かつ迅速な対応が求められるので、適切な人材の確保と一定期間の教育がポイントです。
せどりで「商品リサーチ」と「仕入れ」は特に外注化が難しい
せどりの作業の中で、商品リサーチと仕入は利益に大きく影響するので、外注化には優秀な人材を選ぶことが重要で、場合によっては中長期にわたる教育も必要になるでしょう。
せどりには、電脳せどりと店舗せどりの2種類があり、商品リサーチや仕入方法も異なります。
電脳せどりにおける商品リサーチでは、リサーチツールを利用するのが一般的で、ツールを的確に使いこなせるスキルと分析能力が求められます。仕入まで任せる場合は、クレジットカード情報を渡すこともあるので注意が必要です。
店舗仕入におけるリサーチでも、現場で商品バーコードから相場を読み取るツールを駆使して仕入までをおこなうため、的確な判断能力が必要です。
したがって、商品リサーチや仕入れは外注化が難しい作業といえるでしょう。
ただし、自分が詳しくないジャンルの商品リサーチを、その分野に明るい人を雇って任せるのは有効な外注化方法です。
せどりで外注化すべきタイミングはいつ?
せどりで外注化すべきタイミングは、ビジネスが軌道にのりはじめ安定した利益を確保できるようになった時期です。
その頃には、せどりに関する一通りのノウハウやスキルが身に付いており、人に指導できるようになっているからです。
具体的な利益額の基準を示すのは難しいので、あくまでも個人的な意見ですが、外注化の見込み費用が利益額の3割以内に納まっていれば大丈夫でしょう。
また、利益が確保できるようになると、出品・梱包・発送などの作業が増えてワークバランスが崩れてしまう可能性があります。
そこで、単純作業から外注化することで、余った時間を商品リサーチや販売管理など、より戦略的な作業へ振り分けることが可能になります。
外注化と業務効率化に関するより詳しい情報は、下記記事にて解説していますので、ご参照ください。
【6段階・作業別】せどり効率化の秘訣とは?おすすめのツールも紹介!
せどりの外注化で雇うべき人・避けた方がいい人
せどりの外注化は、作業の効率化を図りながらビジネスを拡大していくための戦略の一つなので、確保する人材には慎重に判断すべきポイントがあります。
ここでは、外注化で積極的に雇うべき人と避けた方が無難な人を解説しますので、外注スタッフを募集するさいの参考としてください。
せどりの外注化で雇うべき人は子育て中の主婦
結論から言うと、せどりで外注スタッフさんとして入っていただけると一番良いのが、子育て中の主婦の方です。
これは私の100人以上に外注してきた経験からほぼ断言できることです笑
外注化でターゲットとすべき人材は子育て中の主婦で、かつては企業で働きながらも諸事情で退職をし、子育てをしながら空いた時間で何か仕事をしたい人が理想的です。
なぜなら、そのような主婦の方の中には優秀な人材が埋もれている可能性が高く、女性ならではの丁寧で細かい作業が期待できるからです。
梱包・発送であれば、マニュアルにそってきっちりと作業を行ってくれるでしょう。
また、出品作業や顧客対応では、OL時代に商品企画や総務部などで働いていた経験のある人材を探すことも可能です。
せどりの外注化で避けた方がいいのは「学生」と「大人の男性」
これは完全に著者の経験談からくる主観的な意見ですが、外注化においては、学生は仕事にムラがあり大人の男性は能力が低い傾向があるため、避けた方が無難です。
学生のように若くて時間がある人が理想的に思えますが、バイト感覚の人が多く作業の質にムラがあったり、急に仕事に穴をあけられたりすることもあります。
また、大人の男性の場合、働ける状態にありながら定職についていない人は、単純作業に向かなかったりリサーチ力に欠ける人も珍しくありません。あるいは副業の場合、本業の忙しさなどから真面目に取り組まれない傾向は強いです。
もちろん、これらは一般論かつ私の経験から基づく偏見もあるため、学生や男性でも能力が高く活躍してもらえるケースもあります。
例えば、カメラ転売のリサーチや仕入・出品を任せる場合、カメラが趣味で知識が豊富な男性などは強い味方となるでしょう!外注さんの趣味趣向とマッチしているかどうかも判断基準に入れるのも面白いです!
せどり作業を外注化する手順と方法
外注化する方法はいくつかありますが、近年ではクラウドソーシングを利用するのが一般的です。
ここでは、クラウドソーシングで人材確保するケースを中心に外注化の手順と、効果的な方法を解説していきます。
クラウドソーシングによる人材確保
クラウドソーシングは、企業や個人事業主などがインターネット上で業務発注を行う業務形態であり、せどり作業の外注化に便利なサービスです。
クラウドソーシングで人材を募集する手順はカンタンで、仕事の詳細、スキル要件、報酬、期限などを明記して掲載するだけです。
募集掲載には費用がかからないソーシングサービスもあり、その場合、ワーカー側が報酬を受け取る際にシステム利用料金として一定の手数料が差し引かれるのが一般的です。
募集案内文に明記すべき5つのポイント
せどり作業を外注化する際の募集案内文では、下記のように具体的で明確な5つの情報を提供することが重要です。
①作業内容と目的:これにより応募者は、求められる仕事の内容と期待される結果を理解できます。
②スキル要件:応募者が自身が適切な候補であるかを判断するのに役立ちます。
③報酬:応募者の重要視する要素であり、相場より少し高めの設定をすることで良い人材が確保できる可能性があります。
④期限:応募締切りや採用期間を明記することより、応募者は自身のスケジュールに合わせた応募をすることができます。
⑤応募方法:応募者が迷わず応募できるために、この部分の明確さは重要です。
採用における3つの注意点
クラウドソーシングで応募者の中から採用者を決めるときに、確認や事前に設定しておくべき注意点は下記の通りの3つです。
①スキルと経験の確認:応募者の具体的な実績や成果物などをチェックすることが有効です。
②ミュニケーション能力:コミュニケーションは業務遂行の中心であるため、応募者のコミュニケーション能力の確認が重要です。具体的な方法としては、Zoom面談を利用するといいでしょう。
③試用期間の設定:試用期間を設けることにより仕事をこなす能力や人柄を確認し、期待通りのパフォーマンスを提供できるかを評価することができます。
これらの注意点を踏まえることで、適切な人材を選び効果的な外注化が可能になります。
せどりを外注化する際のワーカーと結ぶ契約書は必要?
せどり作業を外注化する際、ワーカーとの契約書は法的なトラブルを避けるために重要です。
2023年4月にはフリーランスの権利保護を強化し、業務委託契約に関する透明性を高めるために「フリーランス新法」が制定されました。
これにより、業務内容、報酬、支払い期日などの基本的な契約項目を書面で明示することが義務付けられています。
したがって、せどりを外注化する際も、ワーカーとの間で詳細な契約書を結ぶことが推奨され、これにより双方の権利と義務が明確になり、トラブルを未然に防ぐことができます。
具体的な業務委託契約書の雛型は、下記サイトをご参照ください。
フリーランス/個人事業主向け 業務委託契約書のひな形テンプレート7選&記載すべき15項目
引用:Workship MAGAZINE
せどり外注スタッフを見つけるのにおすすめのクラウドソーシングサービス
ここでは、外注スタッフを探すクラウドソーシングの中から、おすすめの3社を下表の通り紹介します。
社名 | 創業年度 | 会員数 | システム利用料負担率 | 特徴 | サイトURL |
---|---|---|---|---|---|
クラウドワークス | 2011年 | 約480万人 | ワーカー:全額(約20%) | 日本最大級のクラウドソーシングサイト。 大手から個人事業主まで、募集案件が多い。 | https://crowdworks.jp/ |
ランサーズ | 2008年 | 約110万人 | ワーカー:15% クライアント:5% | 日本最大級のクラウドソーシングサイト。 大手から個人事業主まで、募集案件が多い。 | https://www.lancers.jp/ |
ママワークス | 2015年 | 約31万人 | クライアント:全額※ ※金額詳細は記載なし | 全国のママさんを応援する求人サイト | https://mamaworks.jp/ |
※システム利用料金の負担率は、報酬に対する掛け率になるのが一般的です。
注目すべきはシステム利用料の負担率で、クラウドワークスであれば全額ワーカー負担となっているため、ここで外注スタッフを募集しても費用はまったくかかりません。
逆にママワークスで募集をかければ、システム利用料は募集側の全額負担となってしまいます。
外注スタッフのターゲットとして子育て中の主婦をおすすめしたので、「ママワークス」で募集するのもいいですが、募集にかける費用の面ではクラウドワークスが無料なのでコスト面で有利です。
クラウドワークスの会員登録数が圧倒的に多いので、募集をかけるさいに「主婦歓迎!」といった文言を目立つように付けることで、主婦を集めることが可能です。
したがって、主婦の方を雇うのにママワークスにこだわる必要はないでしょう。
まとめ・せどり外注化のメリットを活かして効率よく稼ごう!
今回の記事ではせどりの外注化について、詳しく解説しました。
冒頭で触れましたように、初めて外注化を行う場合は本当に上手く行くのかと不安ばかりが先走るでしょう。
しかし、一人でせどりを行っていてはいずれ販売規模に限界が訪れ、それ以上は伸ばすことができませんので、ビジネスの拡大を狙う限り外注化は必要不可欠です。
外注化の成功の鍵を握るのは、何と言っても採用する外注スタッフの質とスタッフを活用するスキルです。
外注スタッフの質は人材を入れ替えることで改善が可能ですが、活用するスキルは自分で磨く必要があります。
せどりを外注化する大きなメリットである「自由な時間の確保と利益の拡大」を絶えず念頭におき、外注化の経験を積みながらご自身のビジネススタイルを築いていきましょう。
改善と努力を継続することで、外注化によるせどりビジネスは大きな成果を生むでしょう。
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