【オワコン説は本当?】中国輸入によるAmazon販売の現実とは!
円安が続く経済の中、Amazon販売でも中国輸入のオワコン説を耳にしますが、果たして本当でしょうか?
「実は、中国輸入によるAmazon販売はオワコンではありません」
結論を先に言ってしまいましたが、その根拠をこの記事の中で解説していきます。
中国輸入オワコン説には、記事の最後の方では別の物販へのお誘いがあるのが一般的です。
これをポジショントークと言いますね。
これから中国輸入を始めようかどうか迷われている方が多いかも知れませんが、今はある意味参入するチャンスとも言えます。
最後まで読むことで、その理由がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者:未来来来合同会社代表|水田宗孝
1976年生まれ。コナミ→Sony→CAPCOM→グリー→バンダイナムコと大手ゲーム会社を5社経験しその後、無在庫物販で副業をスタート。2020年に月利70万円を突破し独立。その後2021年に未来来来合同会社を設立。
「物販オンラインスクール『NOAHコミュニティ』」を発足し、延べ100名以上の物販プレイヤーを輩出。その経験から学んだ物販の極意を発信していきます。NOAH公式LINEにて無在庫物販に関するお得情報を無料配信中! → 詳しいプロフィールはこちら
この記事の執筆・編集者:高井
中古カメラのeBay輸出販売で起業するも、作業の多さから続かずにeBay、Amazon、中国輸入の無在庫販売へ転向。 一定の成果を出し、新型コロナ蔓延による国際輸送費の値上がりにを機に、兼ねてより興味のあったWebライターとしても活動を開始する。物販とライティング二足の草鞋で活動中。
中国輸入がオワコンかどうかは対人民元ベースのコストと利益で考える
中国輸入がオワコンかどうかはいろいろな観点があると思いますが、一番はやはり為替レートです。
中国輸入は「人民元」なので、たとえば20円で1人民元の時と、15円で1人民元の時で、仕入れリスクは大きく変わってきています。
為替というと、円安を気にして中国輸入のリスクを感じている人が多いかもしれませんが、ドル円の動きよりも対人民元ベースを意識することが重要です。
人民元との為替レートの変動はドル円よりも影響度が小さく、仕入原価へのインパクトをみるともっと限定的です。
ここでは、その理由と具体的な数字をもとに、中国輸入のリアルな現状をみていきます。
確かに円安だが人民元での影響度は大きくない
2022年のロシアのウクライナ侵攻により32年ぶりの円安トレンドが始まりましたが、対ドルに比べて対人民元の影響度は半分程度です。
下図のように、ドル円のチャートで見ると、2022年10月に1ドル150円突破したあと、円高へと進み130円台まで戻ったこともありました。
しかし、今年に入りアメリカの金利政策により再び円安トレンドが復活し、2023年10月26日に今年の最安値150.62円をつけています。
ドル円の円安の動きは、2022年1月3日の終値115.29円から比べると、執筆時点の2023年10月27日終値149.65ベースでは、下落率は30.0%にもおよびます。
これに対して人民元は、2022年1月3日の終値18.13円から比べると、直近の10月27日終値は20.86円で、下落率は15.1%とドル円の約半分です。
このように、円安トレンドが発生してからの影響度は、人民元の方が小さいのがわかりますね。
中国輸入の売上に対する為替影響は7.6%程度!つまり中国輸入はオワコンではない!
対人民元の円安の影響は売上全体ではなく仕入原価に対してのみで、インパクトは7.6%程度です。
中国輸入Amazon販売の場合、平均的な粗利率は約30%と言われています。
逆に言えば約70%がコストであり、コストの内容を人民元で発生するものと、円で発生するものに分けると下記の通りとなります。
人民元 | ・仕入代金 ・中国国内送料 ・国際送料 ・輸入代行業者手数料(商品代金の5~10%又は月額費用) ・関税・消費税・通関手数料(商品代金+送料にかかる) |
日本円 | ・月額利用料金(大口出品:4,900円) ・Amazon販売手数料(8~15%) ・AmazonFBA手数料 |
広告費用は商品やその時の状況によって実施状況が変わるため上記には含めていませんが、実施する場合は円での支払いです。
これらのコストは、取り扱う商品のカテゴリーや運送手段、重量・体積、代行業者の料金体系によって異なります。
中国輸入の場合、人民元で支払うコストが仕入原価の殆どを占めており、為替の影響を受ける部分になります。
コストの中で一番占める割合が大きいのが仕入代金で、次が国際送料になるのが一般的なので、売上の約70%のコストのうち約50%が為替影響を受ける仕入原価と想定します。
その場合、円安による対人民元の下落率が15.1%ですが、売上全体から見ると影響は仕入原価に対してだけなので、中国輸入における円安の影響は下記の通り7.6 %程度と言えるでしょう。
下落率(15.1%)×仕入原価率(50%)=7.6%
上式における仕入原価率は平均粗利率に基づく推定値ですので、ご自身のビジネスおいて精査したもので試算ください。
ここで言えることは、円のドルに対する下落率約30%に意識を取られていると、中国輸入のAmazon販売はオワコンとなってしまうことです。
しかし、人民元の相場はドル円相場の半分程度の下落率であり、しかも影響は人民元で支払う仕入原価にしか及びません。
事業者のビジネススタイルによって仕入原価率が変わるので影響度も変わるでしょうが、いくら高くても10%未満と推測できるのです。
関税や消費税の計算がよくわからない方は、下記記事を参考にすると正しい知識が身につきますよ。
中国輸入Amazon販売がオワコンでない2つの理由
上記の為替の考え方を前提に、Amazonにおける中国輸入がオワコンでない理由を為替影響をベースに考えると、下記の2つが挙げられます。
1.円安によるダメージは中国人セラーの方が大きい
2.円安条件は日本人セラーであれば同じ皆同じ
これらのポイントを理解することで、今後のビジネス戦略の参考としていただけるでしょう。
理由1.円安によるダメージは中国人セラーの方が大きい
Amazonでは多くの中国人セラーが中国製品を販売していますが、彼らにとっては中国からの輸出となり、人民元高が売上金額全体へ影響を及ぼします。
仕入原価率50%とした場合、日本人セラーの影響度が7.6%であるのに対して、中国人セラーはその約倍の15.1%になるため、インパクトは大きいでしょう。
実際、円安トレンドが進む中で、Amazonで販売する中国人セラーが少なくなったという印象があります。
したがって、オワコンどころかコスト削減を上手く行えば、販売を拡大できるチャンスです!
理由2.円安条件は日本人セラーであれば同じ皆同じ
円安の影響を受けているのは、Amazonで中国輸入に取り組んでいる人であれば、皆同じ条件です。
こういう状況下では、コスト削減に取り組まずに販売を続けると、薄利に甘んじるか在庫を処分して撤退するかの行動しかありません。
一時的に相場は乱れるかも知れませんが、残った事業者はライバルが減った市場で売上拡大のチャンスが広がるでしょう。
まさに、ねばった者勝ちですね!
中国輸入Amazon販売で仕入コストを下げる方法!
円安トレンドの状況下で、中国輸入でのAmazon販売を成功させるためには、新たな仕入れ戦略が不可欠です。
特に、仕入れコスト削減は利益率の向上に直結します。
しかし、どのようにして仕入れコストを下げればいいのでしょうか?
ここでは、中国輸入における仕入れコストを効果的に下げるための具体的な方法と、その実践ポイントについて詳しく解説します。
仕入先の見直しをする
中国輸入の仕入れコストを下げる効果的な方法の一つが、仕入先の見直しを行うことです。
中国における各店舗の仕入価格は、競争を背景に変動していることがよくあります。
そのため長い間、同じ仕入先から商品を購入している場合、他の店舗の価格や条件の方が良くなっている可能性も考えられます。
中国のECサイトでは、仕入先の関係で同じ商品を販売しているショップが数多くあるため、絶えず価格リサーチを続けることが重要ですよ。
仕入ロット数を増やして仕入単価を調整する
中国輸入では仕入れの際の単価が購入数量によって変動するため、仕入ロット数を増やして、仕入単価を下げられるのが一般的です。
これは、店舗側も大量の注文を受けることで生産効率や物流コストの最適化が可能だからです。
ただし、3ヵ月以上の量を一気に仕入れるのは、回転数が落ちることによって資金の圧迫につながることもあるので避けた方がいいでしょう。
長期的にみると為替レートも円高へ反転する可能性もあるので、ギャンブル的な仕入は避けた方が無難です。
商品ラインナップを見直す
商品のラインナップを見直すことは、仕入れコストの最適化にとても効果的です。
市場のニーズやトレンドは常に変動しているため、過去のヒット商品が現在も同じように受け入れられるとは限りません。
定期的に商品の売れ行きや顧客のフィードバックを分析し、高い利益率を持つ商品や将来的なヒットが期待できる商品に絞って仕入れを行うことが大切です。
それにより、全体の仕入れコストを効果的に下げることができるでしょう。
また、利益率の低い商品や在庫が動かない商品は、ラインナップから外すかプロモーションを行って在庫削減を図るなどの対策が必要です。
市場トレンドは絶えず動いているので、商品ラインナップの固定は危険です。
中国輸入Amazon販売で輸送コストを下げる方法
中国輸入においては、仕入れコストだけでなく、輸送コストもビジネスの利益率に大きく影響します。
特に、中国からの国際輸送コストは仕入代金の次に大きな割合を占めるので、無視できない要素です。
しかし、適切な戦略や方法を取り入れることで、この輸送コストを効果的に削減することが可能です。
ここでは、中国輸入Amazon販売における輸送コストを下げるための具体的な方法と、それらのポイントを詳しく解説します。
取扱い商品の重量・大きさを見直す
中国輸入において輸送コストを削減する一つの方法は、取扱い商品の重量や大きさを見直すことです。
国際輸送では、商品の重量やサイズが大きいほど、輸送にかかるコストは増加する傾向にあります。
したがって、商品ラインナップを見直して小さくて軽く単価が高い商品を扱うのが、送料コストを抑え利益率が高くなる最適の方法です。
しかし、急にラインナップを組み直すのも大変ですので、当面は単価が安いのに容積が大きい商品や、重いため収益を圧迫している商品は仕入から外すといいでしょう。
船便輸送を利用してコストを下げる
大量の商品を輸入する場合や、急ぎの納品が不要な場合、船便輸送はコストを下げるための効果的な選択です。
航空便に比べて船便は輸送時間は長くなりますが、その分、コストは大幅に安くなるため、大量の在庫を持つことができるビジネスモデルには最適です。
また、船便は重量やサイズによる料金の変動が少ないため、大きな商品や重い商品の輸入にも適しています。
船便は遅いし不要な在庫を持ちたくないという場合は、高速フェリーを利用する方法もあります。
高速フェリーであれば、上海~大阪・門司港などを最速で48時間で輸送することも可能です。
興味のある方は、下記サイトから問い合わせてください!
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コンテナ船よりはコストアップになりますが、航空便並みの速さでしかも航空便より安く運ぶことができるので、検討する価値は十分ある方法です。
まとめ・中国輸入Amazon販売はオワコンではありません!
今回の記事を通じて、中国輸入によるAmazon販売がオワコンではないことを解説しました。
初めに円安の影響や人民元の動向について触れ、その後、コスト削減のための仕入れや輸送コストの最適化方法について詳しく解説しました。
最初に書いた通り、結論として、中国輸入Amazon販売は決してオワコンではありません。
むしろ、適切な戦略と方法を取り入れることで、今後も大きなビジネスチャンスとして存在し続けるでしょう。
市場の変動や為替の動きに左右されず、しっかりとした計画と戦略を持って取り組むことで、持続的な成功が期待できます。
この記事が、中国輸入Amazon販売を検討している方々の参考となり、より良いビジネス展開の参考となれば幸いです。
Amazon販売で稼ぐ方法はいろいろありますので、下記記事も参考にして下さい!
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