Amazonで小口出品が売れない6つの理由と対策!大口出品への切替時期はいつ?
「Amazonで物販を小口出品から始めたけど、ぜんぜん売れない…」
「Amazonでの販売は、やっぱり大口でないとダメなのかな?」
Amazonで販売をする場合、小口出品と大口出品の2種類があり、初めて出品する方の中には小口出品でスタートする人も多いでしょう。
しかし、なかなか成果を出せずに、上記のような疑問を持つ人も少なくありません。
その背景には大口出品の方が圧倒的に有利な条件がAmazonから与えられていることが挙げられますが、果たして小口出品では勝機はないのでしょうか?
今回の記事では、Amazonにおける小口出品では稼げないのかという疑問にフォーカスし、稼げない理由と対策を解説します。
小口出品で成果を感じられない方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
この記事の監修者:未来来来合同会社代表|水田宗孝
1976年生まれ。コナミ→Sony→CAPCOM→グリー→バンダイナムコと大手ゲーム会社を5社経験しその後、無在庫物販で副業をスタート。2020年に月利70万円を突破し独立。その後2021年に未来来来合同会社を設立。
「物販オンラインスクール『NOAHコミュニティ』」を発足し、延べ100名以上の物販プレイヤーを輩出。その経験から学んだ物販の極意を発信していきます。NOAH公式LINEにて無在庫物販に関するお得情報を無料配信中! → 詳しいプロフィールはこちら
この記事の執筆・編集者:高井
中古カメラのeBay輸出販売で起業するも、作業の多さから続かずにeBay、Amazon、中国輸入の無在庫販売へ転向。 一定の成果を出し、新型コロナ蔓延による国際輸送費の値上がりにを機に、兼ねてより興味のあったWebライターとしても活動を開始する。物販とライティング二足の草鞋で活動中。
Amazonで小口出品は売れないのか?
Amazonは物販を始める際に厳しい審査もなく、所定の資料を提出して条件を満たせば大丈夫なので、経験として小口出品から始めるのは決して悪くない選択です。
しかし、Amazonという抜群の集客力を活かせず、期待していたほど成果を得られないのが実情かも知れません。
小口出品でも売れるが大口出品よりも不利
Amazonで小口出品でも販売は可能ですが、下表のように小口出品と大口出品では使える機能やサービスに大きな差があります。
出品プランの機能 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
フルフィルメントby Amazonでビジネスを拡大する | ||
Amazonのかとログに新商品を追加する | ||
追加のカテゴリーへの出品を申請する | ||
一括出荷で時間を節約する | ||
フィード・スプレッドスート・レポ―トを使って在庫を管理する | ||
検索結果の上位や商品詳細ページに商品を掲載する | ||
APIを統合して出品効率を上げる | ||
メディア以外の商品に独自の配送料を設定する | ||
オンサイトの広告ツールで購入者を惹きつける | ||
無料配送を含むプロモーションを行う | ||
アカウントに複数のユーザーを追加する |
これらの機能の差に対する料金の差は、下記の通りですので、大口出品の方が対費用効果の面でもかなり有利なことは間違いないでしょう。
項目 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
料金 | ¥100(税抜)/商品+販売手数料 | ¥4,900円(税抜)/月+販売手数料 |
ある程度大きな規模の販売を目指すのであれば、やはり大量に出品を行い、効果的な広告やプロモーションを実施する必要がありますが、小口出品ではそれが難しいです。
勝負できるとすれば価格を下げることが考えられますが、常に低価格で出品を続けていても十分な利益が得られないでしょう。
中古品であれば小口出品でも売れる可能性が高い
新品の商品では価格での差別化も難しいですが、中古商品であれば同じ商品でもコンディションに差があり、他ショップと差別化が可能です。
中古品出品の際に表示できる商品のコンディションは、Amazonの規定で下記のように定められています。
・ほぼ新品
・非常に良い
・良い
・可
中古品の購入者は、各ショップの内容をチェックし、価格と商品状態のバランスを図るため、コンディションと出品価格を最適化することで小口出品でもチャンスが広がります。
また、中古品とは別にコレクター商品という分類もあり、限定商品や特典付き商品、有名人のサイン入りなど、付加価値がついた商品の出品が可能です。
コレクター商品の仕入れが得意であれば、新品よりも高値で販売できることも多く、小口出品でも大きな収益を上げられる可能性があります。
Amazonで効率的に稼ぐ方法は、下記の記事でも解説していますので、参考にしてください!
Amazonで小口出品が売れない6つの理由
ここではAmazonで小口出品の方が大口出品に比べて不利な下記の6つの理由を詳しく見ていきます。
1.ショッピングカートを利用できない
2.primeマークを表示できていない
3.出品カテゴリーが制限されている
4.配送料金がAmazonに指定されている
5.決済手段の利用が限られている
6.Amazonのサービスやサポートを十分に得られない
心当たりのある理由もあれば、認識していなかった理由もあるかも知れませんので、必ずチェックしてください。
1.ショッピングカートを利用できない
Amazonには出品において1商品1ページというルールがあるため、同じ商品のページに複数のショップが出品しています。
しかし、商品のトップページへ表示されるのは1ショップだけで、選ばられると下図の右側赤枠に見られるように「カートに入れる」といった購入ボタンの下にショップ名が表示されます。
このポジションを得ることをAmazonでは一般的に「カートを取る」と呼ばれており、Amazonユーザーの多くが購入の際にこのカートボタンを利用するので、売上への影響が大きいのです。
残念ながら、小口出品ではこのショッピングカートを利用することができないため、大口出品に比べて販売機会の損失が大きいと言えます。
2.primeマークを表示できていない
商品ページに下図のような表示をよく見かけると思いますが、このマークがついた商品は、Amazonの出荷・配送に関する品質をクリアしていることを意味します。
具体的には、「通常配送無料」や「翌日配達」「〇月〇日〇曜日に無料配達」など、配達料が無料で、配達日が具体的に明記されています。
Amazonのプライム会員に入会しているユーザーであれば、「お急ぎ便」や「配達日時の指定」まで利用が可能です。
近年、ネットからの商品購入では、注文したら2~3日で届くのは当たり前のように認識されていますが、このAmazonのprimeマークの功績も大きいと言えます。
したがって、同じ商品であればprimeマークの表示があるショップから購入される確率が高くなるのです。
このprimeマークを小口出品者でも付けてもらう努力をすれば、販売力のアップを見込めますよ!
3.出品カテゴリーが制限されている
制限されているカテゴリーは下記の通りで、大口出品者であれば出品許可の申請が可能ですが、小口出品者は申請することもできないため、これらの商品は販売できません。
・時計
・服&ファッション小物
・シューズ&バッグ
・ジュエリー
・ヘルス&ビューティー
・コスメ
・ドラッグストア
・食品&飲料
・ペット用品
・CD・レコード
・TVゲーム
したがって、販売しようとしている商品に出品制限をかけられているカテゴリーが含まれている場合は、小口出品にとって不利となります。
4.配送料金がAmazonに指定されている
このため、送料無料設定にしたり配送日時設定などでユーザーの利便性に応えることができず、大口出品に比べて不利な要因となります。
5.決済手段の利用が限られている
利用できる決済手段を比較すると下表の通りです。
項目 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
決済手段 | ・クレジットカード ・Amazonギフト券 ・Amazonショッピングカード ・請求書払い ・携帯決済 | ・クレジットカード ・Amazonギフト券 ・Amazonショッピングカード ・請求書払い ・携帯決済 ・コンビニ決済 ・代金引換 ・Edy払い |
このため、コンビニ決済などを通常の支払い方法としているユーザーにとっては利便性が悪く、他で購入することもあるでしょう。
致命的な要因ではありませんが、購入者を取りこぼすことも考えられますね。
6.Amazonのサービスやサポートを十分に得られない
便利なツールやサービスには下記のようなものがありますが、これらが利用できないのは不利ですね。
・一括出品ツール
・各種ビジネスレポート(売上数・ページビュー率・アクセス分析・購買率・決済レポート等)
・Amazon広告(スポンサープロダクト広告・ディスプレイ広告・動画広告・カスタム広告等)
・ストア出店
また、ショップを運営していく上で、さまざまな問題に直面しても、小口出品者が利用できるのは、Amazonのサポート窓口へのメール問い合わせのみです。
大口出品者であれば、メール以外に電話やチャットですぐに問題解決できるので、この差も売上に大きな影響を及ぼす可能性があります。
Amazonで小口出品で稼ぐための4つの対策
Amazonで小口出品が不利なことがわかりましたが、小口出品でも稼ぐために取れる下記のような4つの対策があります。
1.FBAを利用してprimeマークを獲得する
2.FBA利用などで配送を早める
3.最安値価格で販売する
4.商品説明を充実させる
努力を要するものもありますが、売上に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.FBAを利用してprimeマークを獲得する
FBAを利用すると出品した商品にprimeマークがつき、下図のように発送元がAmazonとなります。
この表示のおかげで、評価がまだ少ない初心者でも、Amazonからの発送ということでユーザーへ安心感を与えることができ、販売アップにつながります。
2.FBA利用などで配送を早める
注文が入ると同時に迅速な発送がAmazon側で行われ、購入者への発送連絡から万が一返品や不良品があった場合まで、すべてFBAで対応してくれます。
特に発送が早いことは購入者にとっての評価が高いので、稼ぎやすくなります。
たとえ、FBAを利用しない場合でも、発送期間を早めることは、売上アップの重要な要因です。
3.最安値価格で販売する
Amazonのユーザーは安心感を求めている人が多いですが、価格の安さを優先させる購入者も一定数存在します。
小口出品の場合、送料無料を採用できないため、送料を含めた値段でも最安値を提示できると、出来るだけ安く購入したい人への販売のチャンスが広がります。
4.商品説明を充実させる
特に中古品であれば、商品状態に関する詳細な説明によって他のショップより信頼され、価格が少し高くても購入されることもあります。
写真は8枚までアップできるので、さまざまな角度の画像があれば、購入されやすくなるだけでなく、購入後のトラブル回避にもつながります。
小口出品から大口出品へ変更する時期
Amazonの出品プランは、大口出品の方が圧倒的に有利であることがわかりました。
もちろん、小口出品でも稼げるチャンスはありますが、Amazonで本格的に物販に取り組むのであれば、最初から大口出品を選ぶのもいいでしょう。
最低でも、小口出品でAmazonというプラットフォームの特徴を掴んだら、大口出品へ移行した方が得策です。
移行するタイミングは、下記の参考にしてください。
・大口出品の月額利用料金である4,900円を確保できる目途が立った時点
・月50個以上の販売目処が立った時点
たとえ途中で上記をカバーできなくなっても、大口出品から小口出品への変更も簡単にできますので、ご安心ください。
大口出品への切替方法
出品プランを小口出品から大口出品へ切り替える方法は下記の通りです。
①セラーセントラルへログインし画面右上にある歯車印をクリックする
セラーセントラルへログインしたあと、下図の赤丸で囲んだ歯車印をクリックします。
②出品アカウント情報へ移動
下図のようなプルダウンメニューが表示されるので、赤枠で囲んだ一番上の「出品用アカウント情報」をクリックします。
③サービス管理画面で大口出品へ変更
移行した画面で、「サービスの管理」をクリックすると下図のサービス管理画面へ移動するので、赤丸部分で日本における出品形態を「小口出品→大口出品」へ変更する。
最後に「変更を適用」ボタンをクリックして終了です。
このように小口出品から大口出品、大口出品から小口出品への変更は簡単に移行できますから、ご安心ください!
ショッピングカートを獲得する方法
大口出品に変更できたら、真っ先に意識すべきはショッピンクカートを獲得することです。
既述の通り、ショッピングカートの獲得はショップの売上を大きく後押しするため、Amazon販売で成功する最重要ポイントと言っても過言ではないでしょう。
ショッピングカートの獲得は、必要な資格を満たしている出品および出品者を、Amazon側がさまざまな指標で評価することで決定されます。
ショッピングカートの獲得に必要な資格は次の3つです。
・大口出品者であること
・パフォーマンス指標を満たしていること
・一定の注文数があること
パフォーマンス指標とは、Amazonで数値管理されている「注文不良率」「キャンセル率」「出荷遅延率」をいい、これらの指標に問題なければショッピングカートを獲得できる可能性が高まります。
各指標については、セラーセントラルにおける「アカウントの健全性」ページにて確認が可能です。
また、一定の注文数という条件はカテゴリーによって異なり、具体的な数値は公開されていません。
したがって、大口出品者となって、アカウントの健全性を良い状態に保ち、日々の販売活動に励むことが、ショッピングカートの獲得につながります。
Amazonからは、ショッピングカートの獲得のために、下記の4つの条件が公開されていますので、参考としてください。
I.競争力のある価格を設定する
II.より早くお届けできる配送オプションや配送料無料を提供する
III.優れたカスタマーサービスを提供する
IV.在庫を切らさない
4つの条件で分かる通り、Amazonはユーザーファーストを重視しているため、ショップの運営においてもユーザーファーストを意識することでカートボックス獲得率が上がるでしょう。
まとめ・小口出品は早めに卒業して大口出品へ!
Amazonでの販売において新品商品の場合、大口出品のプランを選ぶのが圧倒的に有利なことがわかりました。
中古品販売に特化するなど、小口販売でも販売を伸ばす方法はありますが、ある程度の販売目処が立てば、大口販売へ移行するのがいいでしょう。
大口販売では、ショッピングカートの獲得とFBA利用が販売拡大のための重要ポイントです。
Amazonはユーザーファーストの姿勢を貫いているため、厳しい規約が多くいい加減な販売のやり方では、ショップの健全性を保つのが難しいでしょう。
しかし、規約を厳守したうえでAmazonの提供するツールを有効活用することで、他のECサイトでは得られないような販売の実現も可能です。
そして、Amazonでの成功をベースに、複数のプラットフォームでの展開や、独自サイトでの販売により、さらに売上拡大を目指すことも可能です。
下記記事のように無在庫転売という取り組みもありますので、資金が少ない人や興味もある方はぜひ参考にしてください!
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