【Kindle活用法】なぜAmazonのKindleで無料本が販売されているのか?
電子書籍と言えばAmazonのKindleを思い浮かべる人が多いほど、Kindleはメジャーになりました。
読みたいと思った本がKindleにあれば、ダウンロードすることで瞬時に読めるので、利便性の高さでKindle本に勝るものはないでしょう。
このAmazonの本を見ていると、Kindle版の無料本をよく見かけます。
通常であれば、1,500円程度で書籍を購入してダウンロードするのが一般的ですが、無料となると、一瞬、「なんで?」となりますね。
今回の記事では、このKindleの無料本に焦点を当て、その背景を詳しく解説します。
読み終わったころには、「自分もKindle本の出版にチャレンジしてみるか!」と思う人もいるかも知れませんので、最後まで楽しみに読み進めてください。
この記事の監修者:未来来来合同会社代表|水田宗孝
1976年生まれ。コナミ→Sony→CAPCOM→グリー→バンダイナムコと大手ゲーム会社を5社経験しその後、無在庫物販で副業をスタート。2020年に月利70万円を突破し独立。その後2021年に未来来来合同会社を設立。
「物販オンラインスクール『NOAHCommunity』」を発足し、延べ100名以上の物販プレイヤーを輩出。その経験から学んだ物販の極意を発信していきます。NOAH公式LINEにて無在庫物販に関するお得情報を無料配信中!
この記事の執筆・編集者:高井
中古カメラのeBay輸出販売で起業するも、作業の多さから続かずにeBay、Amazon、中国輸入の無在庫販売へ転向。 一定の成果を出し、新型コロナ蔓延による国際輸送費の値上がりにを機に、兼ねてより興味のあったWebライターとしても活動を開始する。物販とライティング二足の草鞋で活動中。
Kindleの無料本が気になるけど、無料仕入の転売も気になるかたはこちらを参照ください。
AmazonのKindle無料本には3つの種類がある
AmazonのKindleストアで見かける無料本は、その目的によって下記の3つの種類に分かれます。
1.Fliptoon「 毎日無料」マンガ
2.Kindle Unlimited読み放題
3.Prime Reading
探し方は、Amazonの検索窓で赤丸で囲んだように「Kindleストア」を指定し「無料」のキーワードを入れて検索します。
すると、下方に赤枠で囲んだところに3種類のジャンルが表示されるので、読みたいジャンルをクリックすれば完了です。
ただし、無条件で読めるものから月額料金を支払う必要があるものによって内容が異なります。
ここでは、これらの3つの種類の違いについて説明します。
1.誰でも無料で読めるKindle本
無条件に誰でも無料で読めるのは、amazon fliptoonにある「 毎日無料」マンガです。
fiptoonは、2023年3月にAmazonが新しく立ち上げたモバイル端末をターゲットとしたマンガ配信サービスで、縦スクロールの形式を取っています。
スマートフォンを想定して画面配置がされており、拡大や縮小をすることなく片手で操作できるので、読み進めるときにストレスがありません。
また、専用アプリではなくプラウザ上で読む形式なので、スマートフォンの容量を気にせずに楽しめます。
2.Kindle Unlimitedで無料で読めるKindle本
出典:Amazon Kindle Unlimited読み放題
Kindle Unlimitedは、書籍・コミック・雑誌のサブスク読み放題サービスです。
月額料金980円で200万冊以上が読み放題なので、読書量が多い人にとってはかなりお得と言えるでしょう。
ジャンルは小説、ビジネス書、趣味・実用書から雑誌・コミックまで28種類あり、ラインナップも毎月1日に更新されるので、情報に飽きることはありません。
3.Prime Readingで無料で読めるKindle本
Prime Readingは、Amazonプライム会員が利用できる電子書籍の読み放題サービスで、プライム会員であれば追加料金なしで利用できます。
ただし、対象となるのは8ジャンル1,000冊程度であり、Kindle Unlimitedとの差は明らかです。
Prime Readingはプライム会員の付帯サービスという位置づけなので、対象書籍もKindle Unlimitedの中から抽出されています。
プライム会員の特典は、無料書籍以外にもビデオや音楽サービスがあるので、一概には比べられないですね。
AmazonにおいてKindle無料本が販売されている3つの理由
無料本の提供は読者にとってありがたいですが、著者にとっては印税が入らないことを意味するので、後で何らかの請求が来るかもと心配な方もいるかも知れません。
しかし、Kindleストアでの無料本販売には、下記のような3つの理由があります。
1.マンガ家の広告活動
2.無料本を利用した書籍の著者の販売促進活動
3.AmazonによるKindle普及活動
したがって、あとで料金が請求されることはないので、ご安心ください。
1.マンガ家の広告活動
無料マンガは月額料金の必要なく誰でも無料で読めるサービスで、マンガ家の人達の広告宣伝活動が主な理由です。
最初の1巻は無料で2巻目からは有料などの条件があり、マンガ家にとってはいかに読者を惹きつけファンを増やすかが勝負となります。
この無料マンガを進化させたのがAmazon fliptoonで、ほとんどの作品に無料話があり、23時間ごとに1話が無料という「待てば無料」機能もついています。
ファンが待ちきれないと購入して読む形態なので、マンガ家にとっては腕の見せどころでしょう。
Amazon fliptoonで稼げるようになれば、売れっ子作家の可能性も広がります。
2.無料本を利用した書籍の著者の販売促進活動
出典:Amazon Kindle Unlimited読み放題
Kindle Unlimitedや無料キャンペーンの無料本は、著者が販売する本来のサービスの販促活動であケースが多いです。
一昔前であれば作家になって本を出版するのは大変なことで、自費出版でも大きな費用が必要でした。
しかし、AmazonがKindleサービスを始めて以来、個人でも費用をかけない出版が容易となり、無料本を出し知名度を上げることも可能になったのです。
Kindle Unlimitedで本を出版しても印税が入らないわけではなく、「読まれたページ×約0.5円」の収入を得ることができます。
また、Kindle Unlimited会員以外の顧客から購入されると所定の印税を得られるので、著者としてもメリットがあるのです。
Unlimitedではない形でKindle出版する場合でも、90日間に5日の割合で無料キャンペーンの設定が可能です。
個人が自分の専門分野でKindleの無料本を出すことが、販売促進方法の一つとして定着しています。
3.AmazonによるKindle普及活動
電子書籍市場は、下表のように毎年右肩上がりに上昇を続けており、2026年には約800億円の市場になると予測されています。
出典:インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2022』
同調査によると、下表のように電子書籍サービス市場の33.2%をAmazonのKindleストアが占めています。
出典:インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2022』
現時点ではAmazonがトップシェアを占めていますが、ビッコマ、楽天の電子書籍ストア、Lineマンガなどが追従してきており余談を許しません。
今年、電子書籍の中でも人気のコミック分野に力を入れ、Amazon fliptoonを立ち上げたように、AmazonはKindleストアの運営を強化しています。
このような動きの中で、Kindleの無料本が大きな役割を果たしているのは明らかですね。
KindleUnlimitedや無料キャンペーンを利用した3つのメリット
Kindleのおかげで個人が簡単に作家となれる環境が整い、Kindle Unlimitedや無料キャンペーンによる販促活動が盛んです。
そして、コミック以外でのKindle版出版の利用は、作家になるというよりも著者の販促活動の場合が殆どなのが実情でしょう。
ここでは、著者がKindleUnlimitedやKindle無料キャンペーン活用によって得られる下記の3つのメリットを見ていきます。
1.無名でもファンを増やすチャンスがある
2.レビューを獲得できる
3.読者によるSNSでの拡散が期待できる
メリット1.無名でもファンを増やすチャンスがある
新刊書籍であればAmazonも積極的に推してくれるので、SNSを利用した告知活動によって、ベストセラー本となるのも夢ではありません。
SNSの活用にはそれなりの準備も必要ですが、得られる効果は大きいでしょう。
メリット2.レビューを獲得できる
もちろん書籍の内容が素晴らしいことが前提ですが、無料で数多くの人に読まれて評価される機会は貴重です。
KindleUnlimitedやKindle無料キャンペーンは、そのチャンスを与えてくれるので、利用しない手はないでしょう。
メリット3.読者によるSNSでの拡散が期待できる
拡散は書籍の内容に興味のある人達の間で行われるので、その分野での著者の知名度が上がりコンテンツの販売も順調に進むでしょう。
私もKindle本に挑戦しようかな!
AmazonのKindle無料本の販売から広がる世界
Amazonによる書籍やコミックのインターネット販売は多くの書店を閉店に追い込み、その威力を見せつけました。
そして、Kindleストアという電子書籍販売は、さらにマーケットの多様性を推し進めています。
最後にKindle無料本から見えてくる、電子書籍の可能性について見てみましょう。
Kindle本で印税を稼ぐ
Kindleで書籍を出版するのにかかる費用は、すべて自分で完結させれば0円であり、得られる印税は最大70%です。
表紙の作成や企画・執筆などを外注すれば、それなりに費用もかさみますが、商業出版する場合の印税は10%未満なので利益の差は歴然としています。
もちろん無名であれば販売部数を見込むのは難しいですが、高い印税率によって商業出版よりも稼げるチャンスはあるでしょう。
そのやり方の一つが、前述のKindleストアでの無料本販売により知名度を上げることです。
複数冊を出版する場合、最初だけUnlimtedを利用して名前を売り、知名度が上がったところで新作を段階的に出す戦略も取れます。
このように専門性のある書籍を執筆できる人にとっては、Kindle本は大きな可能性を秘めているのです。
Kindle本からコンテンツ販売へ
最近のKindle無料本は、書籍で稼ぐというよりも販促方法のひとつとして活用されるケースが増えています。
自分の専門分野を持っていれば、たとえ似たような内容でも切り口を変えたり、独自の経験を盛り込むことで、注目を得られる可能性があります。
その後は、自分が持つノウハウを販売したり、コンサルやスクールの経営をするのもいいでしょう。
たとえ今まで無名の著者でも、Kindle本で上位ランキングに入ればベストセラー作家としての肩書が得られます。
Kindleにおいて多くの無料本が出版される理由は、まさにここにあるのです。
まとめ・AmazonのKindle本販売はブログより効果的!?
今回の記事では、Kindleで無料本はなぜ売られているのかについて解説しました。
無料本の種類やその背景とともに、無料で販売することによる可能性の広がりも理解していただけたと思います。
コンテンツ販売であれば、ブログなどで知名度を上げる方法もありますが、書籍の方が信頼度が高い傾向があり、費やす労力に対する見返りも大きいのが一般的です。
書くのは苦手だという人でも、外注することで電子書籍を出版する方法もあり、ブログを地道に育てるよりも即効性があるでしょう。
今回の記事で、Kindleの無料本を書いてみようと思われた方は、ぜひ挑戦してみてください。
コンテンツ販売をする内容を持ち合わせていないという方は、まずは手軽な物販にチャレンジして、そのノウハウを販売するのもいいかも知れません。
よろしければこちらの記事も参考にしてください。
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