メルカリで中国輸入商品が売れない理由と対策・徹底ガイド

「メルカリで中国輸入販売をしているけど、なかなか売れない」
「売れている商品をマネすると、価格競争になってしまう」
「一つ一つ出品しなければならないので、売上が伸びない」

仕入価格の安さからメルカリで中国輸入販売を始めた方の中には、このような悩みを抱えている人も多いかも知れません。

メルカリはⅭ2Ⅽ型のフリマアプリなので、Amazonや楽天市場とは購入者層の特徴が異なり販売方法も同じではありません。

このガイドでは、メルカリでの中国輸入品の販売が難しくなった背景から、売れない5つの主な理由、そして具体的な対処法までを詳しく解説します。

副業としてのメルカリ販売で成功を収めたいあなたに、必要な情報を分かりやすく提供しますので、ご期待ください。

この記事を通して、メルカリでの中国輸入品販売のノウハウを身につけ、売上を伸ばす第一歩を踏み出しましょう。

メルカリでの中国輸入品が売りにくくなった背景

出典：メルカリ・プレスリリース

最近、メルカリで中国輸入販売を始めた方のために、これまでの中国輸入メルカリ販売の経緯を説明します。

今から5年ほど前（2018年頃）までは、メルカリでの中国輸入品販売は活発に行われていました。

しかし、下記の規制により、多くの業者がメルカリ販売から締め出されたのです。

• 出品ツールの利用禁止
• 無在庫販売の禁止

それぞれを詳しく説明します。

出品ツールの利用禁止による業者の締め出し

メルカリが出品ツールの利用を禁止したことは、中国輸入品を扱う販売者にとって大きな転換点となり、メルカリから撤退した業者も少なくありません。

以前は、これらのツールを使って大量の商品を短時間で出品することが可能でしたが、現在はそのような手法が制限されています。

この変更は消費者同士の取引の場であるフリマアプリとして、業者による大量出品や不正行為を防ぐための措置でした。

メルカリの市場を、より健全なものにするための一環と言えるでしょう。

この結果、業者は一つ一つ手作業で商品を出品する必要が生じ、効率が大幅に低下したのです。

この変化にメリットを見いだせない中国輸入販売業者は、次々と撤退していったのです。

無在庫販売の禁止

メルカリにおける無在庫販売の禁止も、中国輸入の無在庫販売を行っていた業者の撤退となる大きな動きでした。

無在庫販売とは商品を事前に仕入れず、注文が入ってから商品を購入し発送する手法です。

この方法は出品者にとっては初期投資を抑えることができ、リスクを最小限にすることが可能でした。

しかし、商品の到着が大幅に遅れたり、間違った商品が届くなど、購入者に不信感をもたらす取引が増えたため、メルカリは規約でこの手法を禁止したのです。
(※下記メルカリガイド抜粋参照)

出典：メルカリガイド・禁止されている行為

無在庫販売は中国輸入に限ったことではありませんでしたが、納品遅れや誤配送、不良品問題などは、特に中国輸入商品に多い問題だったのも事実でした。

メルカリで中国輸入品が売れない5つの理由

メルカリでの中国輸入品販売、その成功の鍵は何でしょうか？

多くの新規販売者が売れないという問題に直面するとき、その背後には明確な理由が存在します。

ここでは、メルカリで中国輸入品が思うように売れない5つの主要な理由を掘り下げ、その核心に迫ります。

理由1：売れている商品をマネしているだけ

メルカリでの中国輸入品販売において、多くの販売者が犯しやすい間違いの一つが、単に市場で売れている商品を模倣することです。

このアプローチの問題点は、市場リサーチの浅さにあります。

売れ筋商品の模倣は一時的な売上はもたらすかもしれませんが、競合が増えることで価格競争に陥りがちです。

安定的な売上には、本質的な市場のニーズやトレンドを深く理解し、独自性を持った商品を提供することが欠かせません。

理由2：ジャンルによっては競合が多い

メルカリで中国輸入品を販売する際、ジャンル選びは非常に重要です。

一部の人気ジャンルでは競合が非常に多く市場が飽和状態になっており、価格競争の激化による利益率低下の原因となっています。

成功するためには、トレンド分析、顧客のフィードバック、市場調査を通じて、競合が少なく、かつ需要が見込めるジャンルを選ぶことが重要です。

理由3：大量出品ができず1点ずつの出品

前述の通り、メルカリにおける出品ツールの規制は、大量出品をしていた販売者にとって売上の減少を余儀なくされました。

この変更によって、メルカリでの取引の健全性は保たれていますが、中国輸入販売にとっては、時間と労力の両面での負担が増加しています。

したがって、精度の低いリサーチをしていると、販売効率が悪くなかなか商品が売れないという現実が発生するでしょう。

理由4：メルカリ運営の取締りが厳しい

メルカリ運営による取締りの強化は、特に中国輸入販売を行う販売者に大きな影響を及ぼしています。

この厳しい監視体制は、偽ブランド品や著作権侵害商品、品質の劣る商品などの流通を防ぐためにも設けられています。

中国輸入品は、これらの問題に巻き込まれやすいため、販売者はより慎重な仕入先や商品選定を行うことが重要です。

理由5：メルカリユーザーは業者を避ける傾向がある

メルカリのユーザー層は、業者よりも個人の出品者に対して好意的な傾向があります。

これは、メルカリがもともと個人間のフリーマーケットとしての性質を持つため、ユーザーはより「人間味」のある取引を求めているからです。

業者としての出品が明確な場合、ユーザーは無機質な取引や標準化されたサービスを敬遠し、個人の出品者からの購入を好むことも少なくありません。

このため、中国輸入品を扱う販売者は、「商品説明に個性を出す」、「丁寧なコミュニケーションを心がける」などの配慮が大切です。

メルカリで中国輸入品を販売するときの注意事項

メルカリで中国輸入品を販売する際、特に注意が必要な点が多くあります。

これらを見落とすと、販売者としての信頼性やビジネスの持続可能性に影響を及ぼす可能性があるため、ここで詳しく解説します。

偽物や著作権侵害にあたる商品に気を付ける

メルカリで中国輸入品を販売する際、最も注意すべき点の一つが、偽物や著作権侵害商品の取り扱いです。

これらの商品は、メルカリのポリシーに明確に違反し、販売が発覚した場合、アカウント制限にとどまらず法的な問題に発展するリスクがあります。

特に中国輸入品の中には、知らず知らずのうちに偽ブランド品やコピー商品が混ざっていることがあります。

したがって、商品を仕入れる際は、その真正性と著作権の状況を慎重に確認し、疑わしい商品は避けることが重要です。

輸入禁止品や規制品を仕入れない

メルカリでの中国輸入品販売において、輸入禁止品や規制品の取り扱いには特に注意が必要です。

これらの商品は、日本の法律やメルカリの規約により販売が禁止されており、仕入れること自体がリスクとなります。

輸入禁止品には、危険物質を含む商品、違法薬物、特定の食品や化粧品などが含まれます。

中国からの輸入品を扱う際は、日本の輸入規制に精通し、取り扱いが許可されている商品のみを選ぶことが重要です。

値段の安さだけで仕入れない

メルカリで中国輸入品を販売する際、低価格の商品に惹かれがちですが、価格だけを基準に仕入れを行うことは避けるべきです。

安価な商品は魅力的に見えますが、品質が低い、または偽物であるリスクが高まります。

特に、価格が異常に低い仕入先は、品質管理が不十分である可能性があり、最終的には顧客満足度の低下やリピート購入の減少につながる恐れがあるでしょう。

仕入は最低ロット数で行う

メルカリで中国輸入品を販売する際、仕入れは最低ロット数で行うことが賢明です。

大量仕入れは単価を下げる効果がありますが、販売が低迷した場合のリスクも考慮する必要があります。

市場のトレンドや需要が変化すると、在庫が過剰となり価値の低下や廃棄を余儀なくされることもあるでしょう。

そのため、初めての仕入れや新しい商品のテスト販売の際には、最低ロット数での仕入れを心がけ、市場の反応を見ながら徐々に量を増やすことが重要です。

メルカリで中国輸入品が売れないときの4つの対策

メルカリでの中国輸入販売が期待通りに進まない状況は、販売戦略を見直す絶好の機会です。

ここでは、売れない時に取り組むべき4つの具体的な対処法を紹介します。

売れない状況を乗り越え、販売拡大への道を切り開くためのヒントを、ここで探ってみましょう。

対策１：売れている商品の派生品を探す

メルカリでの販売が低迷している時、売れている商品の派生品を探す戦略は非常に有効です。

市場で人気のある商品を分析し、それらに関連する、または補完的な商品を見つけることで、既存の需要を活用することができます。

具体例として下記のように商品を探すことが可能です。

売れている商品	最新のスマートフォンモデル
派生品の例	特定のスマートフォンモデルに合わせたデザインケースや保護フィルムなど

売れている商品	モダンなインテリア商品
派生品の例	デザイナーズ照明、オシャレな植物用ポット、壁掛けアートなど

このアプローチは、既に市場に存在する顧客基盤を利用し、新たな顧客層を開拓するのに有効です。

重要なのは、単に流行を追うのではなく、市場の動向を理解し、顧客が次に求めるであろう商品を先読みすることです。

対策2：.ヒット商品を扱う仕入先の他の売れ筋商品を扱う

メルカリでの販売を活性化させる一つの方法として、既に売れている商品を扱う仕入先店舗の他の売れ筋商品に目を向けることが効果的です。

この戦略の根拠は、信頼できる仕入れ先が既に市場で成功している商品の傾向を掴んでいる可能性に基づいています。

例えば、ある特定のアクセサリーが好評であれば、その輸入先が提供する他のファッションアイテムや関連アクセサリーも市場で受け入れられる可能性が高いです。

このアプローチを取ることで、市場調査の時間を節約し、既に需要が確認されている商品群に焦点を当てることができます。

対策3：出品用画像を自分で撮る

メルカリ出品において、仕入先の綺麗な画像を流用するよりも、自分で撮影した画像を使用することで、業者色を薄めて販売につなげることが可能です。

前述通り、メルカリユーザーは業者を意図的に避けることもあります。

そこで、自分で撮った画像で出品することにより、商品をよりリアルに感じ、信頼感を持って購入を決断しやすくなります。

対策4：再出品を適度に繰り返して商品の露出を高める　

メルカリにおいて、商品の露出を高める効果的な方法の一つが、再出品を適度に繰り返すことです。

メルカリの検索結果は新しく出品された順に並ぶのがデフォルトなため、定期的に商品を再出品することで、検索結果の上位に表示される確率が高まります。

これは、特に長期間売れ残っている商品が、新たな購入者の目に留まる機会が増えるので有効です。

再出品の際には商品説明を見直したり、写真を更新するなど、内容を改善すると効果的でしょう。

ただし、頻繁に再出品を行うと、メルカリ運営より業者とみなされ「圏外飛ばし」なる可能性があるので注意が必要です。

メルカリで売れやすい中国輸入商品のジャンル

メルカリで成功を収めるためには、売れやすい中国輸入商品のジャンルを見極めることが重要です。

そのためには、市場の需要とトレンドを把握し、消費者の関心が高いカテゴリーに注目することが鍵となります。

例えば、ファッションアクセサリーや小型電子ガジェットは、常に高い需要があり、比較的低リスクで始められるジャンルです。

また、美容・健康関連のアイテム、特にスキンケア製品やフィットネス用品も人気があります。

季節性を考慮した商品、例えば夏には扇風機や冷感グッズ、冬には暖房器具や防寒アイテムも需要が高まります。

これらのジャンルは、中国からの輸入品としてメルカリで販売する際に、比較的売れやすいと考えられます。

ただし、市場の動向は常に変化するため、トレンドを敏感に捉え、柔軟に対応することが成功の秘訣です。

まとめ・メルカリで中国輸入品の販売は今がチャンス！

今回の記事では、メルカリで中国輸入品を販売する際の重要なポイントを見てきました。

市場の変化に対応し適切な戦略を採用することで、メルカリは中国輸入品の販売にとって大きなチャンスの場となり得ます。

売れ筋商品の選定、効果的な出品方法、そして顧客とのコミュニケーションに注意を払うことがひとつのポイントとなるでしょう。

また、市場のトレンドを敏感に捉え、ニーズに合わせた商品を提供することで、競合との差別化を図ることが可能です。

販売業者が減った今こそ、これらの知識を活用し、メルカリでの中国輸入品販売に挑戦する絶好の機会です。

メルカリというフリマアプリの性質上、中国輸入で何千万円という大きな売上は難しいのは事実でしょう。

しかし、副業などの小規模レベルで取り組むには、安定した十分な収益源を築くことができるでしょう。