メルカリで出品した物が偽物だった場合どうなる？警察介入の可能性と法的リスク・対策を解説！
メルカリは人気のフリマアプリで、副業などで利用する人も多いですが、偽物を扱うリスクは常に存在します。
高額な取引であった場合、深刻な問題に発展するかも知れません。
特にブランド品の取引においては、偽物を出品してしまった場合、法的な問題や警察の介入のリスクがあります。
この記事では、メルカリでの偽物販売に関する法的リスクと警察の介入の可能性、さらにはトラブルを避けるための具体的な対策を詳しく解説します。
メルカリの規約、警察の対応、そして安全な取引のためのヒントまで、メルカリでの出品者が知っておくべき重要な情報を網羅しています。
ブランド品の販売には細心の注意が必要ですので、ぜひ最後までよんで適切な知識と対策を身につけてください。
この記事の監修者：未来来来合同会社代表｜水田宗孝
1976年生まれ。コナミ→Sony→CAPCOM→グリー→バンダイナムコと大手ゲーム会社を5社経験しその後、無在庫物販で副業をスタート。2020年に月利70万円を突破し独立。その後2021年に未来来来合同会社を設立。
「物販オンラインスクール『NOAHコミュニティ』」を発足し、延べ100名以上の物販プレイヤーを輩出。その経験から学んだ物販の極意を発信していきます。NOAH公式LINEにて無在庫物販に関するお得情報を無料配信中！ → 詳しいプロフィールはこちら
この記事の執筆・編集者：高井
中古カメラのeBay輸出販売で起業するも、作業の多さから続かずにeBay、Amazon、中国輸入の無在庫販売へ転向。 一定の成果を出し、新型コロナ蔓延による国際輸送費の値上がりにを機に、兼ねてより興味のあったWebライターとしても活動を開始する。物販とライティング二足の草鞋で活動中。
メルカリでの偽物販売で逮捕されるリスクは低い
メルカリで偽物を販売してしまった場合、多くの出品者が最も恐れるのは、購入者に通報され警察に逮捕されるリスクです。
しかし、実際にはこのリスクは意外と低いとされています。
ここでは、メルカリでの偽物販売がなぜ逮捕に至りにくいのか、その背景と具体的な理由を掘り下げて解説します。
なぜメルカリの偽物販売で逮捕されにくいのか？
メルカリで偽物を販売しても逮捕されにくい主な理由は、詐欺行為の立証が困難であることにあります。
詐欺罪を成立させるためには、「欺く意思」の証明が必要ですが、これは実際のところ非常に難しいのです。
例えば、出品者が誤って偽物を出品したと主張すれば、故意を立証するのは容易ではありません。
また、メルカリ自体が偽物の出品を禁止しており、問題が発覚した場合には迅速に対応し、取引を停止するシステムを持っています。
これらの理由から、メルカリでの偽物販売が警察の介入に至るケースは比較的少ないのです。
水田しかし、繰り返し偽物を販売するなど、明らかな悪質な行為は警察が介入する可能性がありますよ！
メルカリ規約では偽物は出品禁止
メルカリの利用規約では、下記の通り偽物の出品は明確に禁止されています。
出典：メルカリガイド・偽ブランド品、正規品と確証のないもの（禁止されている出品物）
偽物と判明した商品は、メルカリによって即座に出品が削除され、場合によってはアカウントが停止されることもあります。
出品者は、自分が出品する商品が本物であることを確認し、疑わしい場合は出品を避けるべきです。
水田偽物を出品することは、メルカリのガイドラインに違反するだけでなく、購入者を欺く行為なので、信頼を損なうことにもつながります。
【体験談】筆者が詐欺まがい商品を購入した時のメルカリの対応
筆者も一度、購入者の立場で詐欺まがいの商品をつかんでしまった経験があります。
有名メーカーの中古のノートパソコンが、まるで新品のような画像とともに出品されていたのですが、届いた商品は型番は同じでも画像とはかけ離れた使用感あふれる商品でした。
出品者の評価数が少なく、内容もそれほど悪くなかったので騙されてしまったのです。
もちろん、受取評価前に出品者へ返品を要求しましたが、まったく取り合ってくれなかったため、メルカリ運営に解決不能のトラブルとして「問い合わせ」から通報しました。
問い合わせ項目を「届いた商品が説明文と違う/壊れている」を選択し、画像とともに出品者の不正行為を訴えました。
水田このケースは偽物ではないですが、出品者の不誠実な対応から詐欺的行為にあたると判断したのです。
結果的に、メルカリ運営側に当方のいい分が認められ、商品返品のうえ全額返金で事態を収拾することができました。
その後、出品者の商品はすべて取り下げられたようで、メルカリ側の真摯な対応が伺えて安心しました。
ただし、メルカリ運営も受取確認をしてしまった取引には、このような対応をしてくれません。
受け取った商品に違和感を感じた場合は、受取確認前にメルカリ運営に相談することが大切です。
警察は偽物販売に対応するケースとは
偽物の販売に対する警察の対応は、多くのメルカリ出品者が気になるところでしょう。
メルカリ運営が偽物販売が立証された場合に厳しい処置を行うように、警察も同様の対応をとるのでしょうか？
ここでは偽物販売を行った出品者が直面する可能性のあるシナリオと、それに伴う対処法を説明します。
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警察が介入する可能性のあるケース
警察が偽物販売に介入するケースは、特にその行為が繰り返されるか、大規模な詐欺の疑いがある場合に限られます。
例えば、同一の出品者が複数回にわたり偽ブランド品を販売し、複数の購入者から被害報告があった場合、警察はこれを組織的な詐欺行為と見なし捜査を開始する可能性があります。
また、高額な商品や多数の偽物が関与するケースでは、警察の介入がより積極的になることが一般的です。
ただし、個々の小規模な事例については、警察が直接介入することは少なく、メルカリの内部規則や消費者保護の枠組み内で処理されることが多いです。
水田重要なのは、偽物販売は法的なリスクだけでなく、市場の信頼性を損なう行為であるという認識を持つことです。
海外製品は取り締まることができない
海外製品の偽物の取り締まりには、警察の介入に限界があります。
特に、海外で製造された偽ブランド品が日本国内で販売される場合、その出所や製造過程を追跡することが困難です。
例えば、中国で製造された偽のデザイナーバッグや時計がメルカリで販売されている場合、これらの商品の入手経路を特定することはほとんど不可能です。
さらに、国際的な法的枠組みの違いにより、海外の製造者や販売者に対する直接的な法的措置を取ることは難しいです。
そのため、メルカリや他のオンラインプラットフォームは、偽物の出品を防ぐために規約にやる制限やユーザーからの報告に頼ることが多いです。
購入者から偽物であることを理由に脅されるケース
メルカリでの取引において、購入者から偽物であると主張され、脅迫まがいの指摘を受けるケースがまれにあります。
例えば、購入者がブランド品を購入した後、商品が偽物であると判断して、出品者に返金を要求する場合です。
このような状況では、購入者が感情的になって「警察に通報する」と脅すことがあります。
しかし、実際には、警察が個々のメルカリのトラブルに介入することは稀です。
通常、メルカリのカスタマーサポートを通じて問題が処理されます。
出品者は、このような場合には冷静に対応し、証拠やコミュニケーションの記録を保持することが重要です。
水田また、こういったトラブルに発展しないためにも、本物でることの確証やエビデンスのない商品は出品しないことが大切ですね。
偽物販売でトラブルを避ける方法
メルカリでの偽物販売によるトラブルは、出品者にとって大きな頭痛の種です。
しかし、適切な知識と注意を払うことで、これらの問題を未然に防ぐことが可能です。
ここでは、偽物販売によるトラブルを避けるための具体的な方法と、出品者が取るべき予防策について詳しく解説します。
中国輸入では決してブランド品を扱わない
中国からの輸入品を扱う際、ブランド品は決して扱ってはいけません。
中国製のブランド品は偽物である可能性が高く、これらをメルカリで販売することは大きなリスクを伴います。
例えば、中国から安価で仕入れたブランドバッグや時計が、実際には偽造品であることが後になって判明するケースがあります。
これらの商品を販売すると、メルカリの規約違反だけでなく、購入者からの詐欺の申し立てや法的な問題に発展する恐れがあります。
水田中国輸入品のリスクについては、下記記事がとても参考になりますよ！
中国製品のキャラクターグッズも危険
中国製品の中でも特に注意が必要なのが、キャラクターグッズです。
これらの商品は、著作権や商標権を侵害している偽造品であることが殆どです。
たとえば、人気アニメや映画のキャラクターを模したフィギュアやグッズが、正規のライセンスを得ずに製造・販売されているケースがあります。
これらの商品をメルカリで販売すると、著作権法違反に問われるリスクがあります。
また、購入者からのクレームや法的なトラブルに発展する可能性も高いです。
水田中国製のキャラクターグッズに関しては、ハイブランド品と同様に扱わないことが無難でしょう。
レプリカを謳った出品もNG
メルカリでの出品において、「レプリカ」と明記すると問題となり得ます。
レプリカはコピー品や模造品を意味しますが、それを堂々と謳っているのだから詐欺ではないと思うかも知れません。
しかし、メルカリの規約では、前述の通り『「パロディ」「偽物」などと明記したとしても法律で禁止されていますので、絶対に出品しないでください。』と明記されています。
なぜなら、レプリカ商品は、オリジナルのデザインやブランドを模倣したもので、著作権や商標権の侵害に当たるからです。
水田レプリカと承知の上で買うユーザーは一定数いますが、メルカリでそういった購買層は狙ってはいけません！
メルカリで安全に取引するためのヒント
メルカリでの取引は便利である一方で、油断すると知らずに偽物などを出品してしまう可能性があるため注意が必要です。
ここでは、偽物やトラブルを避け、信頼できる取引環境を維持するための具体的な方法について解説します。
正規品であるエビデンスを示す
メルカリで安全に取引するためには、出品する商品が正規品であることを証明するエビデンスを示すことが重要です。
例えば、ブランド品を出品する際には下記のような、その商品が正規のルートで購入されたことを示す証拠画像をアップしておくのがいいでしょう。
- 購入時のレシート
- 保証書
- 正規店のタグ
- 製品のシリアルナンバー
これにより、購入者は商品の真正性を確認でき、信頼して購入することが可能になります。
水田メルカリでの保証書の扱いについては、下記の記事を参考にしてください！
古物販売許可証は必ず取得しておく
メルカリで中古品を販売する場合、古物販売許可証の取得が欠かせません。
日本で不用品処分以外で中古品を販売する場合、警察署に申請してこの許可証を取得する必要があります。
これは、不正な商品の流通を防ぎ、取引の透明性を保つために法律で定められています。
許可証を持たずに中古品を販売すると、法律違反となり罰則の対象となる可能性があります。
水田特にブランド品や骨董品、高額商品を扱う際には、この許可証は信頼性を示す証となります！
まとめ・ブランド品の販売は細心の注意が必要！
メルカリに限らずブランド品販売は、大きな利益につながる可能性がありますが、細心の注意が必要です。
この記事で紹介したように、出品した商品が偽物であった場合は、メルカリの規約違反するだけでなく法律で裁かれるリスクも伴うからです。
メルカリにブランド品を出品する場合は、商品が正規品であることを確実に証明できるエビデンスを示し、中古品の場合は古物販売許可証を取得することが重要です。
また、中国製品やレプリカ商品の取り扱いは避けるに越したことはありません。
メルカリで長期的な信頼と成功を築くためには、ブランド品の販売は慎重に行い、常に法的および倫理的な基準を守ることが肝心です。
この記事において内容で何かわからないことがあれば、いつでも【NOAH公式LINE】へ連絡ください。
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